半沢は電脳雑伎集団に再度アプローチをかけるも…
半沢直樹(堺雅人)は、現状を打破する為の計画を練り直し、再度、電脳雑伎集団(電脳)に協力関係を結ぶよう提案するも、無下に断られてしまう。
そのことで、既に電脳雑伎集団との取引はなくなったと判断した半沢は、中学時代、偶然にも親友であったSpiralの社長・瀬名(尾上松也)を気遣う森山(賀来賢人)に、買収の対抗策を提案することを認める。
森山が瀬名へ買収の防衛策を提案するのと同じタイミングで、太洋証券の営業部長・広重(山崎銀之丞)からも防衛策の提案があった瀬名は、太洋証券との打ち合わせに半沢と森山も同席するよう依頼する。広重は瀬名に、新株を発行することにより現状打破を提案するのだが、その新しく発行する1千億円の株式の購入者としてfox(フォックス)を提案した。
太洋証券・広重から瀬名への提案は、foxと連携するというものだったが…
foxはIT業界のカリスマとも言うべき存在であり、瀬名はfoxの社長・郷田(戸次重幸)のその手腕に惚れ込んでいた。郷田は、Spiralに出資し、互いに連携することで、電脳に対抗するIT連合を結成するよう提案し、瀬名もそれに好感触を示す。
広重は、契約を急ぎ、翌日の8時に契約書にサインするよう説明する。が、半沢は、東京中央銀行からの動きがない現状と、foxは業績が低迷しており、1千億円の準備は難しいと思われる上、そのメインバンクが電脳の味方であるはずの東京中央銀行であることを知り、foxが連携先として信用に足る相手であるかどうか、不安を感じるのであった。
これらのSpiralとの調整を内密に進めたい半沢と森山だったが、本来そのことを知るはずのない東京中央銀行の伊佐山(市川猿之助)に、半沢達がSpiralに関わっていることが明るみになってしまう。伊佐山は半沢を呼びつけ、Spiralの買収防衛策を問い詰めると共に、東京セントラル証券に更なるゴミ案件を押し付けるのであった。
半沢は、Spiralとの関わりを伊佐山にリークした人物は誰か、また、本来ならば絶対に知りたいはずであるSpiralの防衛策を是が非でも聞き出そうとはしない伊佐山に対し疑問を覚える。東京中央銀行に出戻りし、伊佐山の側近となっていた諸田(池田成志)。その一方で、同じく出戻りした三木(角田晃弘)が総務の雑用係として冷遇されていることを知る。
新株発行は罠?fox郷田の思惑を探るべく…
半沢は、foxの郷田と東京中央の伊佐山が繋がっていて、新株発行による防衛策自体が、Spiralに対する罠であることを疑っていた。しかし、瀬名を思いとどまらせる為には推測だけでは駄目だと、同僚で情報通の渡真利(及川光博)に、東京中央銀行の内部情報を掴むよう、協力を求める。
翌日、渡真利からの情報を待つ半沢だったが、8時には新株発行の契約が正式に結ばれてしまう。もし罠だった場合、半沢の予想では、その時点で買収が成立してしまう可能性があった。
連絡が来たのは、タイムリミットの2分前だった。それにより、東京中央銀行からfoxへの1千億円の融資が決定したことと、foxの郷田が、投資の失敗で巨額の損失を出したという情報を掴んだ半沢は、瀬名が契約書にサインする直前にストップをかける。
加えて、別で動いていた浜村(今田美桜)から画像が送られてきていることに森山が気付き、その内容を確認した半沢は、森山と共に瀬名の元へ向かう。
foxの郷田と太洋証券の広重が東京中央銀行・電脳とグルであることを知った半沢
実は、foxの郷田と太洋証券の広重は、東京中央銀行・電脳と結託していたのだ。foxは、業績低迷により破綻の危機にまで追い込まれていたのである。
そこに目をつけた伊佐山達が、郷田と広重を抱き込み、foxに1千億円を融資し、Spiralが増加させた新株を購入させ、その後電脳がfoxを買い取ることで、これまで電脳が購入した株式と、foxが購入した株式の合計で、Spiralの株式の過半数を取得しようとしたのである。
いよいよ東京セントラル証券vs東京中央銀行との戦いに…
この事実を暴いた半沢は、この壮大な計画が、伊佐山によって仕組まれたことを確認する
Spiralの新株発行を止めた半沢は、伊佐山達と銀行で対面し、計画を邪魔したことへの謝罪を執拗に求める伊佐山に対し、正式にSpiralとアドバイザー契約を結んだことを伝える。このことで、買収しようとする電脳のアドバイアーである東京中央銀行と、買収を阻止しようとするSpiralのアドバイザーである東京セントラル証券の対立構造が完成したのだ。
これにより、子会社である東京セントラル証券と、親会社である東京中央銀行の戦いの幕が切って下ろされるのであった。
(2020年7月26日放送)