日本テレビ

野ブタ。をプロデュース 第1話(日本テレビ)修二と彰、いじめられっ子をプロデュース

これは、暗くて地味な高校生、小谷信子(堀北真希)が、クラスの人気者・桐谷修二(亀梨和也)、優柔不断でおっちょこちょい・草野彰(山下智久)に、学校一の人気者にプロデュースしてもらう、という物語である。

いじめられっ子信子、修二との出会い

隅田川高校2年B組に通う修二は毎朝、通学する前に柳の木に触れることを日課にしている。高校では明るく人気者でクラスのリーダー的存在を演じている。だが、本音では「この世の全てはゲーム、意味のない繰り返しだ」と冷めており、本当の意味での友達はいなかった。

修二と同じクラスの草野彰(山下智久)は修二にやけに馴れ馴れしくしてくる。彰は修二を親友と思っているようだが、修二はそんな彰に調子を狂わされる、と彰のことを嫌っていた。

翌日、柳の木が抜かれて無くなっていた。木があった場所で、不気味な少女が立っていた。
柳の木は引っこ抜かれて、どこかに持っていかれてしまったという。

さらに次の日、修二のクラスに転校生が来る。その転校生こそ、あの柳の木の場所で出会った少女、小谷信子(堀北真希)だったのである。
信子は常に下を向いており、とても暗かった。

クラスの不良グループのリーダー・坂東梢(水田芙美子)が座っていた席に座ることになった信子。信子は座った後、机を手で払った。

それを見た坂東は怒り出し、自身の取り巻き連中と共に信子へのいじめを始める。時々、修二が坂東達をたしなめるものの、坂東達の信子に対するいじめはどんどんエスカレートしていくのであった。

ある日、女子トイレで水をかけられていた信子。彰が止めに入るものの、彰も同じように水をかけられてしまう。修二は坂東達を追い出し、屋上へ信子を連れて行く。制服を乾かしている間、修二は信子に、自分を変える気はないのかと尋ねる。

勇気を出したって、所詮、何も変わらない…

すると、信子は自身の家庭のことを語り始めた。

信子の母親は信子が幼い時に再婚しており、信子が再婚相手と2人の時、勇気を振り絞り「お父さん」と呼んだのだが、再婚相手は「君のお母さんとは結婚したが、君のお父さんではないよ」と言われてしまったのだった。

その時から信子は、勇気を出しても何も変わらないのだと、諦めてしまっていた。

修二は、彰と共に信子を変えてやろう、と考えた。彰は信子を学校一の人気者にする為に、信子をプロデュースしようと言い出す。しかし信子はそれを拒否した。

私も、柳のような、誰にも引っこ抜かれない、大きな木になりたい

その日も信子は坂東達に追いかけられ、「美男美女以外立ち読み禁止」と書かれた本屋に逃げ込む。その店主(忌野清志郎)の浮世離れした独特な雰囲気に、信子は「全然違う世界に来たみたいだ」と話す。すると店主は「私が作った世界」と言う。

ある日、信子は修二に、先日抜かれたはずの柳の木があるというのを聞かされ、2人でその場所へ向かう。
柳は、船に乗せられ、新しい場所に植えられるのが分かった信子。

「私も…誰にも引っこ抜かれない、大きな木になれるかな…」と信子。

修二は、「なるしかねえだろ。」と言い、信子にネクタイを渡す。そのネクタイには、可愛らしいブタのアップリケが。
修二は、ネクタイの破れていた場所をそのアップリケで繕ってやったのである。
信子は、坂東がいる世界で生きていく。と覚悟を決めた。

俺達で野ブタをプロデュースする!

なりゆきで、いつの間にか、修二と彰で信子をプロデュースすることになってしまった。彰は、信子を「野ブタ」という呼び名にしようと言う。信子はそれを受け入れた。
この先、修二と彰の信子プロデュースは成功するのだろうか、それとも…

(2005年10月15日初回放送)