フジテレビ

結婚できない男 第10話(フジテレビ)女心を理解するなんて俺にはできない!

摩耶が大手企業からヘッドハンティングを受け…

ある日、大手ハウスメーカーから引き抜きの話が来ている摩耶(高島礼子)は、ヘッドハンター・山下(冨家規政)と会っていた。

そこへ、英治(塚本高史)から電話が入る。現場にいた桑野(阿部寛)が、また棟梁(不破万作)と揉め、つかみ合いの喧嘩になったというのだ。
すぐに摩耶が駆けつけてその場は収まるが、全く悪びれる様子のない桑野に、英治は「摩耶がいなくなったら一体どうするのか」と言うが、桑野は聞く耳を持たない。

一方、引き抜きの話を周囲に隠し続けるのに苦しくなってきた摩耶は、沙織(さくら)にそのことを打ち明けた。
沙織はそれを電話で英治に伝えてしまい、英治はそこに桑野がいたことに気付かず、結局桑野の知るところとなってしまう。

その夜、摩耶は夏美(夏川結衣)・みちる(国仲涼子)とビアガーデンに来ていた。そこへ桑野が現れる。
桑野は、摩耶の引き抜き話を止めに来たのだが、場は摩耶の引き抜き話のお祝いムードで、結局摩耶に何も言うことができなかった。

後日、夏美のもとを訪れた桑野は、「トラブル対応の為には摩耶が必要だ」と言うが、そのあまりにも自分勝手な理由に、夏美は呆れてしまうのであった。

摩耶不在中、クライアントを怒らせてしまう桑野

ある日、摩耶の祖母が亡くなり、急遽その日はクライアントとの打ち合わせを桑野と英治だけで行うことになったのだが、桑野の放った余計な一言で、クライアントを怒らせてしまう。

その夜、通夜に参列した桑野を車で送る摩耶。
ナビを無視して指示を出す桑野だったが、結局工事中で行き止まりだった。摩耶は、そんな桑野に対し「どうしてこんなとき、あなたに腹が立たないんだろう」と言う。

引き抜きの話を受けると言った摩耶に、「お前の自由だ」と桑野は言うが、それは本心ではないことを摩耶は見抜いていた。

摩耶の、桑野への気持ちに気付いた夏美

翌日夏美のもとを訪れた摩耶は、夏美に事の次第を話し、「仕事じゃなくても、あいつのそばにいてやることもできるから」と桑野への想いを口にした。
そんな摩耶の桑野への想いを確信した夏美は、桑野に、「行くな」と伝えるべきだと言う。

一方、摩耶は引き抜きの返事をする為、山下と喫茶店で会っていた。
そこに桑野がやって来る。ガラス張りになっている店の外から、摩耶達の様子を伺う桑野。摩耶が桑野のもとへ行くと、桑野は、「行くな。行かないでくれ」と止める。
そして、「男とか女とか意識しないで仕事だけで付き合える、そういう便利で都合の良い奴はお前しかいない」と言葉を続けた。
それを聞いた摩耶は、桑野が自分に何の感情も持っていないと悟り、「これからも良い“仲間”でいましょうね」と言った。
摩耶は、初めから引き抜き話を断るつもりでいたのだった。

(2006年9月5日放送)