ある日、病院で看護師達に休日の過ごし方を聞かれた夏美(夏川結衣)。夏美はそれに答えると、彼女達に、一人でできることばかりだと指摘されてしまう。
潜在意識活性化の為、普段はやらないことをしようと計画した桑野
一方、設計変更の依頼が来たため、休日出勤していた桑野(阿部寛)。ひとり、事務所でクラシックをかけ、変更案を練っていた。
そこへ、仕事仲間の摩耶(高島礼子)が桑野の様子を見にやってきた。良い仕事をするには、普段しないことをやってみて、潜在意識を活性化させることも大事だと助言を受けた桑野は、仕事を終えると、はとバスツアーに参加することにする。
すると、そこには同じくひとり参加の夏美(夏川結衣)がいた。お互いに気まずいが、席も隣なので、仕方なく並んで座る。
バスツアーでの桑野は、夏美の買い物にはケチをつけ、バスガイドの説明を邪魔して自分のうんちくをひけらかし、ついにはバスガイドを泣かせてしまう。夏美に注意された桑野は、反省することなく、今度は夏美に対して反撃する。いつものように数々の失言を繰り返し、ついには夏美を怒らせてしまう。
失言を謝罪し、今度の花火大会に夏美を誘う桑野だが…
後日、先日夏美がツアーで購入していた髪留めが、自分の母親・育代(草笛光子)への贈り物だったと知った桑野。病院に出向き、先日の自分の失言を夏美に謝罪する。そして、数日後に控えた花火大会に、夏美を誘った。
既にみちるや英治(塚本高史)達と予定を立てていた夏美が、桑野の誘いを断ると、「僕もひとりの方が楽しいから」と、また失言をしてしまう桑野だった。
ひとり花火を満喫中の桑野に…
花火大会当日。桑野はいつものごとく、ひとりで事務所の屋上で花火を鑑賞していた。ワインにつまみ、準備を万端に整えて、オペラグラスを覗きながら、ひとり花火を満喫していた。
一方、地上では、夏美達が花火の場所を求めて右往左往していた。事前にみちる(国仲涼子)が調べていた穴場は、今はすっかり客だらけになってしまっており、穴場どころではなくなっていた。しかもマンションが建った為に花火は全く見えず、落ち込むみちる。見かねた夏美は、桑野のもとを訪れ、「ご一緒してもいいですか?」と声を掛ける。驚きつつも、夏美の言葉を受け入れると、階下からみちる達が大勢で上がってきた。
夏美だけではなくみちる達大勢が来たことで、あからさまに不快感を示す桑野だったが、賑やかな花火鑑賞に、次第に笑顔を見せ始める。夏美は、桑野の荷物に用意されていた、もう一つのオペラグラスを覗き込んだ。
(2006年7月25日放送)